自然と調和した手刻みの平屋の家—Nさま宅 訪問編
設計:廣瀬拓也建築設計事務所
施工:株式会社 友美堂
(友美堂:あいたに・なかや)
友)この度はインタビューを引き受けてくださり、ありがとうございます。
友美堂は「5年後、10年後も心地よく暮らせる家」を目指し、”住まう姿を考える”をモットーに家づくりをしています。お引き渡し後、実際にどのような暮らしをされているのかな?と、いつも気になっていました。
『ご縁をいただいたお客様にもう一度お会いしたい。そして、住まいの様子を直接伺えたら嬉しい』
そんな想いから、今回も訪問インタビューに行ってまいりました。
自然素材のぬくもりに包まれたNさまのお住まいを、ご紹介いたします。
大阪のマンションでの生活から一転、平家の家へと移り住んだNさまご夫妻。
自然に囲まれたこの家は、友美堂の手掛ける“手刻み”という伝統的な技法でひとつひとつ丁寧に作られました。
※手刻みとは→機械で大量生産される木材(プレカット)とは違い、一本一本丁寧に手作業で加工されます。
木材の特性を見極め、反りや節の位置を考慮しながら刻むため、自然の素材を最大限に生かした仕上がりになります。
Q、友美堂を知っていただいた理由はなんですか?
A、知り合いのご縁で、設計士さん、そして友美堂さんに出会いました。「平家建ての家」を建てたいという思いがあり、
お会いしてからとんとん拍子に決まりました。今回、手作業で一本一本丁寧に刻む、手刻みの木材で家を建てましたが、
通常よりも丈夫で長く住み続けられ、他では見ない家を作ってもらえて、居心地のいい暮らしをしています。
Q.一番のお気に入りの場所は?
Nさま)お気に入りは、やっぱり広々としたリビングかな。リビング以外には、寝室2部屋と、ロフトのスッキリとした間取りなんですが、
一番落ち着ける場所がリビングです。
大きな窓もあり、そこから広がる景色がとても綺麗なんです。窓を開けると、風が家全体に心地よく通り抜けるんですよね。
友)ほんとですね。リビングから新緑が見えてとても居心地がいいですね。この本棚も印象的ですよね。
Nさま)友美堂さんに特注して作ってもらった本棚ですね。自分で本のサイズを測ったりして、ピッタリに作ってもらいました。
まだ、自分の部屋にも本がたくさんありますよ。この窓から縁側に出て、庭に毎日出ているんですよ。
友)お庭には見事な桜の木があり、季節ごとの楽しみが絶えませんね。
Nさま)今年の桜は特にきれいでしたよ。去年は収穫できなかったけれど、今年はさくらんぼ、鳥たちと競争しながら収穫しましたよ。
友)そんな季節の恵みを楽しめる暮らしは、まさに自然との共生ですね。
Nさま)マンションから持ってきた、鉢植えの紅葉が、地植えに変えたら、こんなに緑が豊かに育ったんですよ。
Q、以前のマンション暮らしと比べてどんな変化がありましたか?
Nさま)一番大きな変化は“自然を感じる”ことができたことかな。家全体がふんわりと優しい空気に包まれ、心地よい香りが広がって
大きな窓を開けると、風がすーっと気持ちよく通り抜けて、まるで外と内がひとつになったような開放感を味わえるんです。
実際に住んでみて、手刻みの家の魅力を実感されたNさま。「手作業で仕上げられた木の表情がとても優しくて、
長く住むほど味わいが深まるのが素敵です」と話してくださいました。
最後に、これから家を建てる方へアドバイスをいただきました。
「自然素材の良さは、実際に住んでみると本当に実感できます。細かい部分まで確認しながら、家づくりの過程も楽しんでくださいね」と
優しい笑顔で語ってくださいました。
Nさまご夫妻が手刻みの家で紡ぐ日々は、自然と調和した心地よい暮らしそのものでした。
愛犬の花ちゃんがお見送りしてくれました。
「自分色に住まう姿」を拝見させてくださり、ありがとうございました。